禁煙相談

歯科で禁煙相談!?

歯科で禁煙相談!?「歯科で禁煙相談」というと、不思議な感じがする方もいらっしゃると思いますが、禁煙の一つのきっかけとして、歯科は重要な役割を果たしえます。実際、タバコによる歯周病治療・インプラント治療へのリスクについてお話させていただき、それをきっかけに禁煙へ踏み切り成功した方も少なくありません。ぜひ、お気軽にご相談いただければ幸いです。

禁煙は、歯周病のみならず、肺癌・肺気腫・脳卒中・心臓病などのリスクを大幅に低下させ、健康寿命が約10年伸びると言われています。禁煙による将来的なタバコ代・医療費の削減で、インプラント費用は十分賄えてしまうでしょう

特に、インプラント治療は禁煙が前提だと思ってください。禁煙を希望される患者さまには、禁煙専門の医師をご紹介しております。また、禁煙のアドバイス・禁煙情報の提供など、無料で歯科医師としてできるかぎり最大限の禁煙への協力をしております。

チャンピックスで「つらくない禁煙」を

チャンピックス「思うように禁煙できない。どうしても吸いたくなってしまう。」何度も挫折経験があると、意思だけで禁煙する事の難しさを実感しているものです。

そんな方でも禁煙成功率の高い事が評判となり、利用者が増えている禁煙補助薬がチャンピックスです。特徴は、脳のニコチン受容体をコントロールしてタバコでいつも得られていたはずの満足感が得られないように仕向ける働きがあるところです。「自然と」吸いたいと思わなくなるのです。

また、無理に我慢せず、服用から1~2週間は並行して喫煙もOKなので、「我慢してつらい禁煙」ではなくなるのです。以下に詳しくご説明します。

チャンピックスの効くしくみ

チャンピックスの効くしくみ

タバコを吸うと、脳にあるニコチン受容体という部分にニコチンが結合して、快感を生じさせる物質(ドパミン)を放出させます。

ニコチン受容体

チャンピックスは、この受容体に結合することで、ニコチンの場合より少量のドパミンを放出させて、イライラなどのニコチン切れ症状を軽くします。

また、ニコチンが受容体に結合するのを邪魔して、禁煙中に一服してしまったときの“おいしい”といった満足感を感じにくくすることにより、禁煙を助ける薬です。

薬の飲み方

タバコを吸ったまま薬を飲むので辛くない!①禁煙開始予定日の1週間前からチャンピックスを服用し始めます。

②服用8日目から禁煙してください。
自然にタバコを吸わなくなった場合は、8日目を待たず早めに禁煙に入ってください。

③チャンピックスを計3か月服用します。

飲み始めの1週間は喫煙しながらチャンピックスを飲みます
・薬の量は徐々に増やします。

 

禁煙外来の流れ(初回から服用開始まで)

  1. ニコチン依存症のチェックをして、保険診療を受けられるかどうか確認します
  2. 息に一酸化炭素(タバコに含まれる有害物質)がどれくらい含まれているか確認します
  3. お医者さんと相談しながらあなたの禁煙開始日を決定「禁煙宣言書」にサインします
  4. これまでの喫煙・禁煙歴をお医者さんと確認しニコチン切れ症状の対処法を相談します
  5. 禁煙補助薬の特徴と使い方の説明を受けて、あなたに合った薬を選びます
  6. 薬により禁煙ができました!継続するためにお医者さんと相談していきます

禁煙のスケジュール

禁煙のスケジュール

禁煙治療では、3か月で5回の診察を受けます。
診察に行くと、はじめに喫煙状況などから治療が受けられるかをチェックします。
毎回の診察では、禁煙状況に応じて医師のアドバイスを受けることができます。
お医者さんと禁煙」すれば、楽に禁煙することができます。

禁煙のメリット ~健康面・金銭面・家族への影響~

禁煙のメリット ~健康面 ①日常生活の向上~

禁煙すると、日常生活で、以下の効果を実感できます。

咳や痰が止まった、呼吸が楽になった

咳や痰が止まった、呼吸が楽になった

衣服や部屋がタバコ臭くなくなった

衣服や部屋がタバコ臭くなくなった

味覚が改善され、おいしく感じるようになった

味覚が改善され、おいしく感じるようになった

肌の調子がよく、若々しくなった

肌の調子がよく、若々しくなった

ヤニで歯が汚れなくなって、口臭もしなくなった

ヤニで歯が汚れなくなって、口臭もしなくなった

血流がよくなり、肩こりがなくなった

血流がよくなり、肩こりがなくなった

禁煙のメリット ~健康面 ②病気のリスク低下~

「喫煙」は、「肺ガン 脳卒中 心筋梗塞」などの命にかかわる重大な病気のリスク因子です。しかし、「禁煙」に成功すればそれらのリスクは必ず低下します。そして、健康寿命が約10年伸びるといわれています。今まで何年・何本吸っていても、止めればその時点から健康な身体に近づいていくのです。

部位別の癌死亡数の推移

肺ガンは増加傾向です。そして肺ガンの最大のリスク因子は「タバコ」なのです。

禁煙による脳卒中発症率の低下

「禁煙」に成功すれば、脳卒中のリスクも大幅に低下します。

禁煙による肺癌リスクの低下

「禁煙」に成功すれば、肺ガンのリスクは大幅に低下します。

禁煙による脳卒中発症率の低下

「禁煙」に成功すれば、心筋梗塞などのリスクも大幅に低下します。

禁煙のメリット ~金銭面~

金銭面での禁煙のメリット健康保険等を使った禁煙治療(自己負担3割として)は、約2か月で12,000円~19,000円程度です。

一方、1日1箱喫煙する方なら、

一箱400円×30日×2か月=24,000円となります。

約2か月のタバコ代より保険診療で禁煙治療を受けた場合のほうが安くなる計算になります。

また、一度禁煙できれば、その後のタバコ代も浮きます。禁煙に成功することで、その後は趣味や旅行、車の購入などより快適で余裕のある生活を楽しめます。そして、インプラント治療の費用も十分賄えますし、これ以上歯周病で歯を失うリスクも大幅に低下します

一度禁煙できれば、その後のタバコ代も浮きます。

さらに、もしタバコを吸い続けていたら患っていたであろう病気(肺気腫・肺ガン・脳卒中・心臓病など)への医療費も大幅に削減できます。禁煙が成功できたら、費用のかからない健康的な生活を長く楽しめます!!

禁煙のメリット ~家族への影響~

「禁煙」に成功すれば、受動喫煙を強いられていた家族を救えます

国立がん研究センターによると、夫がタバコを喫う場合、女性(同居、自分は喫わない)の肺腺がんのリスクは2倍以上にもなることが報告されています。また、タバコを喫わない女性が家庭や職場で受動喫煙の状態にある場合、乳がんの発症リスクが最大で2.6倍にもなることが報告されています。

副流煙と主流煙世界保健機関(WHO)は「空気清浄器の使用や喫煙室を設置しても、煙が禁煙エリアに漏れ出すのは避けられず、こうした"いわゆる分煙"では受動喫煙を完全に防止することはできません。100%完全禁煙の環境だけが受動喫煙の防止に有効です。」と勧告しています。

間違いだらけの分煙タバコを吸う本人よりも、副流煙を吸わされる周囲の方が、数十倍の有害物質にさらされます。本人は自分の意志で吸っていますが、家族は「被害者」と言えます。受動喫煙が原因となり発症する肺がんや心筋梗塞で、年間約6,800人が死亡していると厚生労働省が報告しています。禁煙に成功すれば、家族を救えるのです。

禁煙外来を行っているクリニック紹介

桜川市

平島医院(岩瀬地区)

宮本医院(真壁地区)

タバコと歯周病・インプラント

タバコは歯周病を急速に進行させます。

また、タバコはインプラント治療のリスク要因です。

「タバコを吸ったままでインプラントはできますか?」と患者様から聞かれたら、私は、「残念ながらタバコを吸ったままではお勧めできません」と話しています。

残っている天然の歯やインプラントを長持ちさせるために、禁煙をお勧めします。

インプラント手術による歯ぐきの傷口は、通常約2週間で自然に閉じますが、インプラント手術直後に喫煙すると、創の裂開(傷が開く)や治癒不全(治りが悪い)を認め、治療に苦慮することがあります。術直後より2週間タバコを我慢できれば良いのですが、ご無理であれば、手術から1週間禁煙をお願いしています。

インプラントの長期経過観察を行っていると、喫煙している患者さんのインプラントの予後はよくないと感じます。タバコにより歯肉は腫れて、インプラント周囲の骨が減少してきます。

なぜタバコでインプラントの成功率が下がるのか?

喫煙がインプラントに及ぼす影響

ニコチンによる血流阻害
タバコに含まれているニコチンは、血流を悪くします。そのため、インプラントを支える骨や歯ぐきに酸素や栄養が行き渡らず、細菌への抵抗力が下がって最悪インプラントがはずれてしまうのです。

一酸化炭素による酸素供給阻害
タバコによって発生する一酸化酸素によっても、インプラントを支える歯肉に酸素や栄養が行き渡らず、細菌に対する抵抗力が弱まります。

白血球の活動を抑制
白血球は細菌と戦い、退治する役目を持っているのですが、タバコは白血球の機能を低下させる作用があります。その結果、細菌に対するインプラントを支える歯肉の防御機能が低下してしまいます。

新しい組織を作る細胞の増殖を抑制
タバコはインプラントを支える歯肉の回復に必要な細胞の増殖を妨げる働きがあります。

唾液の減少
唾液はタバコに含まれる有害物質を中和したり、細菌の増殖を抑える働きがあります。タバコによって唾液が減少するとインプラントを支える歯肉が悪化しやすくなります。

免疫力の低下
タバコの中の有害物質により免疫力は衰え、炎症症状がでないままインプラントを支える歯肉の病状が進行していくために、気付いた時にはインプラントを除去しなければならないほど病状が進んでしまうこともあります。また、免疫力の低下により、治療しても症状が改善しにくくなります。 

喫煙のリスク

喫煙者は、非喫煙者と比べて歯周病やインプラント周囲炎になるリスクが26倍もあり、110本以上吸われる方は、特にリスクが高くなります。

インプラント治療が終わってメンテナンスに入っていらっしゃる患者さまもタバコを是非止めて下さい。タバコを吸いつづけることによって、あなたのインプラントの寿命はどんどん短くなっているのです。

お気軽にお電話ください。

 
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