入れ歯 との違いは?
中間の歯を一本失った場合の治療法
中間の歯を失いました
このまま放置すると歯が倒れて歯並びが悪くなります
入れ歯
入れ歯では咬む力も弱く隣の歯に負担がかかります
インプラント
隣の歯に負担をかけないインプラントが最良の治療です
片側の奥歯が失われた場合の治療法
奥歯が失われました
奥に支えがないと固定式のブリッジはできません
ブリッジ
違和感の強い大きな入れ歯になってしまいます
インプラント
違和感なく何でも咬めるインプラントが最良の治療です
入れ歯 と インプラント の比較
入れ歯(義歯)には、次のような利点があります。
①健康保険でも作れる ②短期間でできる
③他の歯をあまり削らないで作ることができる(ブリッジとの比較での利点)
しかし、決定的な構造上の欠陥としてバネをかける支えの歯が、入れ歯とともにゆすぶられたり、入れ歯の噛む力を負担させられるため数年で悲鳴を上げてぐらぐらして痛みがでてきます。結果的に、「耐震強度オーバー」というような形でバネをかける歯が一本なくなり、より大きな入れ歯を作り直し、また一本なくなり・・・残念ながら、入れ歯である限り、頑張って歯医者に来ているのに、結果的にどんどん総入れ歯に近づいていくということも珍しくありません。これは入れ歯という治療法の限界といえます。
では、インプラントと入れ歯の違いを詳しく考えてみましょう。
インプラントの装着感は自分の歯と同じ感覚ですが、入れ歯は違和感がとても強くなります
入れ歯は残念ながら装着感や見た目、発音が良いとは言えません。歯や歯ぐきの形はしていますがプラスチックと金属の塊である入れ歯は、生体にとっては「異物」であるため違和感が強く、発音もしにくくなります。結局ほとんど入れ歯は外しているという患者様も残念ながら珍しくありません。
また、バネが金属となる見た目の問題もあり、大きく口を開けて笑うことをためらう患者様も少なくありません。そして、夜には入れ歯を外してメンテナンスする必要があり、寝る前に入れ歯を外すとお顔の形が変わってしまうこともあり、お友達と旅行も楽しめないという患者様もいます。
それに対して、インプラントは違和感はありません。装着感・見た目・発音ともに自分の本来の歯とほぼ同じにすることが可能です。大きなお口を開けて笑うことができます。固定式のため、メンテナンスも天然の歯と同じです。
インプラントはお手入れすれば骨や歯ぐきの減少をふせげますが、入れ歯は防げません
入れ歯を使っていると必ず徐々にあごの骨がへっていきます。そのため、作った当初はぴったりだった入れ歯も数か月で合わなくなり、すき間に食べかすが入ってきたり、逆に強く当たる歯ぐきがでてきて痛みがでます。調整しても、しばらくたつとまた骨がへって歯ぐきの形も変わるため同じことの繰り返しで、何回も作り直しが必要です。
この骨の減少は定期的に健診しても予防できず、どんどんあごの骨が薄くなります。すると、入れ歯が装着される土台の歯ぐきが平らになってしまい、ますます安定しない状態になっていきます。これは、入れ歯という治療法の「限界」といえます。健康保険でも6か月に一回は入れ歯を作り直してよいことになっていますが、これは逆にいうと、「6か月で入れ歯は合わなくなる」ことがあると国も認めるところ、とも言えます。
入れ歯を入れる前
矢印の部分がアゴの骨の厚みです。骨が十分あったこの時点ならインプラント治療も問題なく可能でした。
入れ歯を入れて5年後
入れ歯で圧迫されつづけると、アゴの骨の厚みが半分以下になってしまいました。入れ歯はますます安定しません。インプラント治療も難しくなります。
これに対して、インプラントの場合は、毎日のお口のお手入れをきちんと行い、定期的にメンテナンスを受けていれば、骨や歯ぐきが減ることはありません。末長くインプラントをお使いいただけます。
インプラントは天然の歯のように食感を楽しめますが、入れ歯は硬いものは咬めません
残っている歯にバネでひっかけるという単純な構造で、しっかりした固定源のない部分入れ歯になると、天然の歯の10%程度の力でしか咬めないため、噛みごたえのあるものの食感を楽しむのは難しくなります。もちろん、総入れ歯になるとさらに咬む力は落ちます。また、味を感じる細胞が分布しているお口の粘膜を入れ歯のプラスチックの床でおおうため、味覚も鈍くなります。
一方、インプラントは自分の歯とほぼ同じ力で咬むことができるので、食事が楽しくなります。リンゴ・スルメ・イカの刺身・ピーナッツなど、なんでも咬めます。
また、入れ歯で軟らかいものばかり食べている状態から、インプラントで繊維質など咬みごたえのあるものをしっかり摂取できるようになると、食生活が改善され、糖尿病などの生活習慣病の予防にもつながると言われています。
インプラントは隣の歯に負担がかかりませんが、入れ歯は隣の歯に大きな負担をかけます
部分入れ歯の場合は、バネをかける都合上、歯を削らなければいけないことが多いです。特に精密な入れ歯になるほど削る量が増える傾向にあります。
また、バネをかける支えの歯が、バネのせいでお掃除が難しく非常にむし歯になりやすいという傾向があります。
さらにバネをかける支えの歯が、入れ歯の咬む力を負担させられるため、ほとんどのケースで数年後には支えきれずにグラグラ揺れてきて、最終的には抜歯となってしまうのです。
一方、インプラント治療では隣の歯を削ることはありません。また、失った歯の咬む力はインプラント自体が支えるため、隣の歯に一切負担がかかりません。
インプラントは残っている隣の歯を守ってくれるのです。
インプラントは健康保険でできませんが、入れ歯は健康保険でもできます
入れ歯の場合は、材料や作り方によっては健康保険の適用を受けることができます。
そのため、初期費用は安く抑えられるのですが、長い目で考えてみる必要があります。
前述のように、入れ歯だと
・しっかり咬めないし味覚も落ちるので食事が楽しめません
・違和感や見た目の問題で会話が楽しめず笑顔もためらわれます
・バネのかかる歯に負担がかかりどんどん抜歯になるリスクがあります
・アゴの骨が必ずやせてくるため、何度作り直しても最終的に安定することはありません
そして、本当に困ってからインプラント治療を考えた時、インプラントを入れる本数が増えていて結果的に費用がかさむことになります。また、入れ歯を長期間使っているとアゴの骨がやせているため、骨を増やす手術が追加で必要になることや、最悪の場合インプラント治療ができないこともあります。
歯を失ったら、隣の歯に負担をかけて抜歯になったり、アゴの骨が痩せる前に、早めにインプラント治療を行うことが、もっともお口の中の健康を維持するために効果的といえます。
お気軽にお電話ください。
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