診療時間変更について
いつも山王歯科にご来院いただき、誠にありがとうございます。この度、皆様に安心・安全な医療体制を継続してご提供できるよう、人員確保の観点から、2022年1月より診療時間を上記に変更させていただきます。ご不便をおかけしますが、何卒 ご理解・ご了承下さいますようお願い致します。
変更POINT①持続可能な医療提供のため
医療分野のみでなく、少子高齢化・人口減少により、働き手の確保の困難さが増してきています。特に桜川市・茨城県西部は、今後急速に人口減少・高齢化が進みます。
持続可能な経営による、良質な医療サービスの継続的な提供のためには、優秀なスタッフの離職防止と新規確保が欠かせません。将来を見据えた「患者様・当院スタッフ・経営陣」、三方得となる持続可能な働き方改革を模索中です。
A 「 患者 ニーズ 」
なるべく遅くまで診療してほしい。日曜も診療してほしい。特に当院は 地域で唯一日曜診療を行っており、患者ニーズはとても高い。
B働いてくれる「 スタッフ ニーズ 」
スタッフのほとんどは、家に帰れば「お母さん」。当然できるなら早く帰りたい。休日は休みたい。歯科衛生士・歯科助手・受付など、歯科への「 求職者ニーズ 」も、給与等の待遇面以外に、「いかに早く帰れるか」「柔軟に働けるか」といった面がますます重要視されてきています。
AとBの両者の「ニーズ」のバッティングの調整が難しい。持続可能な経営を目指すには、微妙なさじ加減でバランスをとる必要があると考えます。
変更POINT②日曜診療 短縮して継続
日曜診療の見直し
従来;9時から17時までの勤務時間(6時間労働 休憩2時間)
問題;日曜診療の患者ニーズ(地域貢献度)はとても高いが、出勤するスタッフには負担。求人の観点からも「日曜診療」はマイナスポイント
対策;9時から14時までの診療(5時間30分労働)として、早めに帰宅できるように変更。
利点①;患者ニーズ;診療枠はわずかに減るが、日曜診療を「中止」するのではなく「継続」するので、引き続き地域で唯一、日曜に歯科受診できる。
利点②;スタッフニーズ;従来より早く帰れることで、日曜診療・出勤の負担軽減。診療・労働時間は減少するが、給与はそのままなので、実質的な昇給・待遇改善となる。
変更POINT③女性の働き続けやすい職場へ
女性のライフサイクルに寄り添う労働環境へ
少子化・人口減少の社会的インパクトもふまえ、本格的に「子育て応援」「女性の社会進出」に取り組むのは、日本の国家的課題でもあります。「(結婚)・妊娠・出産・子育て」という女性のライフサイクルに、どう寄り添える労働環境を早めに提供できるかが、特に女性の労働者比率が極端に高い医療機関では、持続可能な経営のための重要なポイントです。
「妊娠おめでとう、さようなら」が従来型の歯科医院でよく聞かれたセリフです。妊娠とともに離職を迫られ、女性が継続的に働きたくてもキャリア形成ができません。また、歯科医院側(経営側)も、「採用・教育コストをかけてやっと成長してくれた女性スタッフが退職」を繰り返すこととなり、「採用・教育コスト」は永遠にかかってしまいます。離職を迫られるスタッフも、再び採用活動をする歯科医院側も、お互い良いことはありません。
一方、当院では「妊娠おめでとう。今後どういう働き方を希望しますか?」と、スタッフ一人一人の希望・思いに寄り添い相談できるようになりました。産休・育休もしっかり取得できつつ、希望により歯科医院では大変珍しい託児所を利用しての早期復職も可能。また、例えば「子供が小さい間は、育児に集中したいので、パート午前中のみ」、「子育てが落ち着いたら、徐々に勤務時間を増やして、最終的には正社員に戻る。」など、女性のライフサイクルに寄り添った多様な働き方に対応できる体制を整えました。現スタッフの離職防止・新規スタッフ採用時のアピールポイントになっていくかと思います。
女性活躍推進法のマーク「えるぼし」の認定へ
「えるぼし」マークというのを聞いたことはありますでしょうか?このマークは、女性活躍の推進基準を満たし、成果を出している優良企業が、国から認定を受けた場合のみ利用できるものです。女性活躍のための行動計画を策定・実行し、届け出ることで、女性活躍推進法のマーク「えるぼし」の認定を受けることができます。商品、広告、求人票、名刺などにえるぼしマークを入れることが可能となり、企業イメージはUPします。
それだけでなく、女性が就職を考えるうえで、「将来的に女性が活躍できる会社」としての判断材料の一つにもなります。
このようにメリットの多いマークなので、女性の活躍を推進する指針をしっかり立て、今後の取得を目指しています。(すでに基準はほぼ満たしていますので申請作業が必要です(;^_^A
変更POINT④午前中の診療時間変更
診療時間の変更について
従来;診療時間
午前;9時から12時(3時間)
午後;14時から19時(5時間)
問題点;
小さい子供のお迎え等で、午前中のみ希望のパート衛生士が3時間しか働けない。一方、5時間ある午後の診療時間がマンパワー不足で、残されたスタッフに負担が増える。
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改善策;2022年1月より 診療時間を下記に変更
午前;9時から13時30分(4時間30分) 午後;15時30分から19時(3時間30分)
午前中を13時30分までとし、少しでも午前中の診療時間を長めにした
改善ポイント;午前のみ希望の衛生士スタッフの勤務時間が3時間から、4時間30分に増えて、より有効性活用できる&午前中スタッフの給与もアップ
午後は5時間から、3時間30分と、少し短めとなるで、午後も残る衛生士スタッフの負担軽減となる。総合診療時間は変わらないので、患者に迷惑は掛からない。
- 働き方改革⑤時短勤務制度
従来;診療終了まで勤務できる人、が採用条件であったが、応募者にお母さんが多く、保育園のお迎え等で17時18時まで勤務可能な場合、ミスマッチとして採用できなかった。対策;現スタッフと個別面談等を重ねて、17時まで・18時まで等、時短勤務も認めることに。一方、歯科医院が一番忙しいのは、17時以降の会社帰りの患者が増える時間帯。17時以降残ってくれるスタッフには時給上乗せ(衛生士は時給150円アップ)として、バランスをとる。正社員には、しっかりした「退職金制度」を用意して報恩する。
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結果
午前中のみ希望・土日のみ希望のパート衛生士を2名採用できた。2名とも、子育てが落ち着けば、将来的にはフルタイム勤務の予定。