2月10日「[在宅診療と摂食嚥下リハビリテーション」という勉強会に参加してきました。
摂食嚥下障害について、第一人者である 東京医科歯科大学 戸原 玄 先生 の講演で、とても楽しみにしていました。

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摂食嚥下(せっしょくえんげ)とは、口の中のモノを認識してモグモグと咀嚼し、飲みこみ、胃に送ることを意味します。

この、食物の認知、口への取り込み、咀嚼(そしゃく)、食塊(しょっかい)形成などを伴って飲みこむことが障害されていることを「摂食嚥下(せっしょくえんげ)障害」といいます。

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摂食嚥下(えんげ)障害の大きな原因のひとつは脳卒中です。摂食嚥下(えんげ)障害の原因疾患の約40%が脳卒中であるといわれています。脳卒中で倒れた患者さんのうち急性期には約30%の患者さんに誤嚥が認められるといいます。日本では年間約40万人の脳卒中の患者さんが発症していると推計されますので、かなりの人数に摂食嚥下障害がみられ、今後の増加も予測されます。

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摂食嚥下障害でお口から食べられない間は、点滴等で栄養をとることになりますが、なるべく早期にお口から食べられるようにすることが、体力の回復や寝たきり等をふせぐリハビリにつながりますし、食事の楽しみを回復することになります。

しかし、飲み込む機能が衰えているのに、無理に食べさせると、肺炎を発症することがあります。食べ物が食道ではなく気管に入ってしまった場合、通常はむせて気管から排出する反射機能が働きます。
しかし、この機能が鈍ってしまうと、気管に入り込んでしまった食べ物を排出できず、結果として肺炎を起こすことがあります。このように、食べ物や唾液などが、気管に入ってしまうことを誤嚥(ごえん)といい、誤嚥が原因で起こる肺炎を誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)といいます。

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また、寝たきり状態の患者さんは、食べていなくても誤嚥性肺炎になってしまうこともあります。口を使わず、胃に直接チューブを入れて栄養物を送り込む(経管栄養)状態の方でも、誤嚥性肺炎になることがあります。睡眠中などに、唾液や異物が気管に入り(不顕性誤嚥)、誤嚥性肺炎を起こすことがあります。

歯科医師は、摂食嚥下機能の評価・治療に積極的にかかわっていく必要があり、私も少しづつ勉強し始めています。

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